Visor Edge(Palm OS)で出来ること

シグマリオン <-> iMac間を翔ける紅い翼(笑)

シグマリオン2とVisor Edge


Visor Edge Visor Edge(以下、Visor)を買ってしまいました。Visorに搭載されているのは、Palm OSというものです。ですって言ったって、知りません、そんなもの(笑)名前は知ってましたけど、使ったことありません。買ってしばらくは、呆然と眺めていました。が、どうやら、上手く使えば、私の持っている全てのマシンにおいて、いろいろとデータのやり取りが出来そうだということに気が付きました。

特に興味津々だったのが、シグマリオンiMac間でのPIMデータの受け渡しが、多少手間はかかるものの、どうやら可能らしいということです。それでは、私が、ぼちぼちやってみたことを、報告いたしましょう。

上:Visor Edge 紅い紅い、まっかっか(笑)

下:Visor Edge モノクロ画面が新鮮。

Visor Edge

まず、私のマシンをご紹介。(すでに、あちこちで書いてますが、一応あらためて)
iMac (Mac OS 8.6)
VAIO (Windows98)
sigmarion (WIndows CE 2.11)
sigmarion II (Windows CE 3.0)
Visor Edge (Palm OS V3.5H)

1.シグマリオンとVAIO
ここでの「シグマリオン」とは特に表記しない場合、シグマリオン IIを指します。
 VAIOじゃないです(笑) 会社のノートパソコン。

シグマリオンと母艦シグマリオンVAIOの同期には「ActiveSync」という、シグマリオンに付属するソフトを使います。同期させる方法は、「シリアルケーブル(USBに変換するケーブルもある)」と「赤外線」があります。私が使用しているのは「赤外線」です。(ケーブル買ってない)

基本は、VAIOのOutlookとシグマリオンのPocket Outlookのデータを同期させること。その他に、各ファイルの受け渡しやアプリケーションのインストールなどにも使います。

2.VisorとVAIO
↓ これも会社のノートパソコン。

Visorと母艦VisorVAIOの同期には「HotSync」という機能を使います。Visorに付属しているCDロムから同期ソフトをインストールする際、「PalmDesktop」か「Outlookとの連携」かを選択する場面がありますが、シグマリオンとの連携を考えると、ここは「Outlook」を選択しておくべきでしょう。

こちらも、基本はVAIOのOutlookとVisorのPIMソフト(「アドレス」「予定表(予定表+)」「メモ帳」)の同期。アプリケーションのインストールももちろん出来ます。

HotSyncも、ActiveSyncと同様、ケーブル(充電機能を兼ねた、USBクレードル)接続と赤外線接続が選択できます。私の場合は、赤外線を使用しています。

ただし、ここで、一つ注意が必要なのは(つまり、私がつまづいたのは)HotSyncで赤外線を使用する時には、ActiveSyncの接続の設定を開いて「シリアルケーブルまたは赤外線ポートをこのCOMポートに有効にする」のチェックを外してからにします。そうしないと、赤外線をキャッチしたVAIOはActiveSyncを立ち上げようとしてしまうみたいです。ちょっとだけ手間がかかりますが、USBクレードルをいちいちiMacから繋ぎ換えることに比べたら、屁の河童です。

3.VisorとiMac
自宅のiMac周辺がとても公開出来る状況でないため、写真はありません(笑)

VisorのHotSyncはMac OSにも対応しています。付属のCDロムから「PalmDesktop」をiMacにインストールします。HotSyncで同期することによって、VisorのPIMデータをiMacへ渡すことが出来ます。アプリケーションのインストールも出来ます。

iMacには赤外線ポートがありませんので、Visor付属のUSBクレードルでHotSyncを行います。「2.」で述べたように、VAIOとのHotSyncを赤外線で行うようにすれば、クレードルはiMac専用として使え、その度にクレードルのつなぎ換えをしなくて済むので助かります。

以上のような手順を踏むことによって、シグマリオン<->VAIO<->Visor<->iMacと、全てのマシンでPIMデータの共有が可能になりました。特に、iMacがこの連携の環に入れたことを重視したいと思います。

おまけ.シグマリオンとVisor
 シグマリオンVisorの赤外線端子を向かい合わせたところ。

本格的な同期ではなく、出先で単なるデータの送受信ということなら、mBeamというソフトでシグマリオン<->Visor間で直接赤外線を使ってやり取りできます。(mBeamはシェアウエア。30日の試用期間あり)

mBeamをシグマリオンにインストールすると、Pocket Outlookの「ツール」に「mBeam!」という項目が現れるので、Pocket OutLookのデータを選び(連絡先の場合、送信したいデータをタップして選択してから「ツール」→「mBeam!」、スケジュールの場合、「表示」で「計画表」を開き、その中の送信したいデータをタップして選択してから「ツール」→「mBeam!」)、mBeamの画面右側に選択したデータが出ていることを確認してから、「送信」をタップするとVisorへデータが送信されます。その際、Visor側で「このデータを受信しますか?」というようなことを訊いてきますので、「はい」を選びましょう。

下の2つのシグマリオンのスクリーンショットは
 上:mBeamで連絡先のデータをVisorに送信するための画面

 下:mBeamでスケジュールのデータをVisorに送信するための画面

mBeam-アドレス-

mBeam-スケジュール-

Visorからシグマリオンへのデータの送信は、Visorの中の「赤外線通信」の機能を使って行います。ですから、メニューに「赤外線通信」の現れない項目については、シグマリオンへの送信は出来ないようです。私がやってみた中で、赤外線通信が可能なものは、「メモ帳」「アドレス」のデータでした。

あと、ロックのかかっていないアプリケーションなども赤外線通信の対象になっているようですが、mBeamのヘルプによると、アプリケーションの受け渡しについては「本バージョンでは支持しません」とのこと。また、前のバージョンなどでは、日本語の対応が悪く、文字化けなどがあったということですが、現在配布されているバージョンでは、文字化けなどはありませんでした。

気になる点としては、アドレスのデータをシグマリオンからVisorへ送信した際「姓・名」が「名・姓」という順番になってしまったこと。また、Visorのメモ帳を送信した場合、Pocket Outlookにはメモ帳の機能がありませんので、普通のテキストとして送られてしまいます。HPCNotes」というソフトを使うと、シグマリオンにメモ帳の機能が追加され、VAIOのOutlookのメモ帳、Visorのメモ帳との同期が取れるようになるとのこと。ただし、私は試してません)

WinCEとPalm OS間でのデータの受け渡しについては、他のソフトも含めてまだ検証の余地がありそうです。新しい情報を入手しましたら、随時追加していく予定です。(2001/11/15)

Handspring:http://www.handspring.co.jp/

mBeam:http://www.mobem.com/products/mBeam.php

HPCNotes:http://www.phatware.com/hpcnotes/hpcnotes3std.html#HPC%20Notes

*このページの作成にあたって、掲示板等で情報をいただいた皆様に感謝いたします。