マルチキャリアデータ通信カード

禁断の「H"」もシグマリで使えちゃう。


かくかくしかじかの理由(「今日のつれづれ」2002年7月の日記参照)で、DDIポケットのH"端末を買ってしまった私ですが、こう見えて、意外としたたか(?)でございまして、まさか、それだけのことで、わざわざ別キャリアを新規契約してまで、H"端末を買うはずもありません。(とも、言い切れない部分も確かにありますが。ええ、ありますよっ!)

シグマリ1では、レジストリをいじったりしてどうにか使えていた電話機型のH"。シグマリ2では、それすらも許されなくなりました。がしかし、世の中、そうDoCoMoに甘くはありません。DoCoMoの姑息なプロテクトを見事にかいくぐる製品が、ちゃんとあるのでございます。

この製品については、以前からシグマリ関係の掲示板などで取り上げられていましたので、H"端末をお使いのかたは既にご存じだろうと思いますが、このたび、私も入手いたしましたので、軽くご紹介いたしましょう。


CFDC9664P 外箱 I-O DATA
マルチキャリアデータ通信カード
CFDC-9664P

下左:同梱品(カード本体、PDC/ドッチーモ用ケーブル、PHS用ケーブル、H"用ケーブル、サポートソフトCD-ROM、DIONオンラインサインアップ用CD-ROM、マニュアル他)

下中:H"(KH-HV50)に装着。

下右:シグマリ2と接続。

CFDC9664P 中身 H"に繋いでみました。 シグマリと接続

どういう製品かというと、それぞれのキャリアに対応したケーブルをカードと電話機につなぎ、シグマリのCFカードスロットに差し込めば、例え、シグマリ側でプロテクトをかけているものでも、あっさり認識。通常の設定でダイヤルアップでインターネット接続出来ちゃうっていうものです。

発売当初、メーカー希望価格で12,800円くらいだったのですが、2002年6月以降は7,800円になっています。また、「アイ・オー・データ ファクトリストア」だと、5,800円(税別、送料・代引き手数料無料)で買えます。(2002年7月現在)

この値段だと、普通にデータ通信用のケーブルを買うのとそんなに変わらないんじゃないでしょうか? マルチキャリア対応という点を考えると、お買い得感はあるかなと思います。


シグマリ2での設定は、取扱説明書にWindows CEでの設定について詳しく書かれています。この通りにやれば大丈夫。特別なことはする必要はありません。

電話機の電源を入れ、ケーブル、カードと接続したら、シグマリのCFカードスロットにカードを差し込みます。

「スタート」→「プログラム」→「通信」を開き、「リモートネットワーク」をダブルタップ。

「新しい接続」をダブルタップ。

「接続名」に任意の名前を入れ、「ダイヤルアップ接続」をチェック。「次へ」をタップ。(下図)

設定その1

「モデムの選択」では、プルダウンメニューから「IO_DATA_DEVICE,INC.CFDC-9664P_H」を選択。(下図)
もしも、選択肢に「IO_DATA_DEVICE・・・」が現れない場合は、接続したままシグマリをリセットしてみてください

「モデムの設定」をタップ。

設定その2

「ポートの設定」は下図の通り。デフォルトのままで特に変える必要はありません。

設定その3

「呼び出しのオプション」では、「待ち時間経過後に呼び出しをキャンセルする」を「50秒」に。(下図)
取扱説明書では「55秒」にと書いてありますが、どちらでも大丈夫でした。

「発信音がしてからダイヤルする」をチェック。秒数は0。

「追加設定」は、H"でPIAFS 64K通信をする場合は空欄。

設定その4

「モデムの選択」画面に戻って、「次へ」をタップ。

アクセスポイントの電話番号を入れます(下図)

「市外通話としてダイヤル」をチェック。

「終了」をタップ。

設定その5

「リモートネットワーク」から新しく作成した接続アイコンをダブルタップして接続します。


要するに、シグマリにCFDC-9664Pが認識されていれば、後は、通常のダイヤルアップ接続設定と同じです。詳しくは、それぞれのキャリアやプロバイダのサポートで確認してください。

ちなみに、シグマリ1でも同じように設定して接続出来ました。DoCoMoのN211iでもOKです。
(2002/07/09)

I-O DATA:http://www.iodata.co.jp/

CFDC-9664P製品ページ:http://www.iodata.co.jp/products/network/2001/cfdc9664p.htm